摘み細工で長さを測るのには寸や分の単位を使います。
鯨尺ではなく曲尺です。
和裁は鯨尺をつかうのに何で曲尺?と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、、
理由はわかりません。
何故か摘み細工は昔から曲尺を用いるのです。
なので、うちの内部生は生徒になった瞬間に曲尺を渡されます。
今のメートル法とは異なるので最初は戸惑う方がいますが、すぐに曲尺の方が楽なことにきづきます。
羽二重をやっていくとどうしても裂のサイズがミリ単位になってきます。
しかしメートル法のミリ単位を使うと果てしなく面倒です。
その点曲尺でとると5分刻みなのでスパイラルに落ち込むこともなく、いたってシンプルです。
うちの生徒は曲尺を使い慣れているので、組み上げの時も曲尺で伝えます。
ただ、一般の公開講座の際はセンチやミリに置き換えて伝えなくては、いらした相手にとって迷惑です。
なので、そういう時は頭の中で置き換えて伝えます。
アバウトに言えばただ3を掛ければよいのですが、四捨五入の単純な割り切りだと気がすまない時があり、特に組み上げを教える際は頭の中でごちゃごちゃ考えます。
しかもわたしは計算能力が半端なく低いのです。
非常に小物っぽい話ですが、一般講座を開きたくない理由の一つです。
曲尺が流行ればいいなぁ。
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